ITスキル準備編

【準備編】(7)メモ帳機能を使う

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新入生のさとうさん、オンデマンドで受講した後に
BBS(掲示板)に投稿していたようですが、
ブラウザがエラーになってしまったようです。

こうなると、せっかく入力した文章を
また入力しなくてはいけなくなってしまいますよね。

こういう時はメモ帳機能を使って文章を書いてから、
コピー&ペーストでブラウザのフォーム欄に投稿するとよいでしょう。
今回はメモ帳機能(テキストエディタ)を利用する方法と、
私が使っているおすすめのアプリケーションをご紹介します。

あ~!投稿している途中でブラウザがエラーになって落ちちゃった!せっかく途中まで入力したのに!!

オンデマンド授業を受講した後で、投稿用BBSを入力したり、フォームに入力している最中に、ブラウザがエラーになって落ちてしまったり、入力した文章が消えたりするトラブルって結構あるね。さとうさん、そんな時はメモ帳機能を活用してみたらどうかな。

●パソコンで学ぶために最低限整えたい10のこと

(1) タスクバーによく使うアプリを固定する(掲載済み)
(2) 専用フォルダーをつくる(掲載済み)
(3) ファイル名の付けかた(掲載済み)
(4) バックアップを自動化する(掲載済み)
(5) クラウドサービスを利用する(掲載済み)
(6) USBドライブは補助的に(掲載済み)
(7) メモ帳機能を使う
(8) 画面キャプチャの方法を知る
(9) 圧縮と解凍ツール
(10) Acrobat Readerのインストール

最初に、WindowsとMacに標準搭載されているメモ帳機能について説明しましょう。

標準で搭載されているメモ帳機能

WindowsでもMacでも、最初からメモ帳機能
(テキストエディタ)のアプリケーションが用意されています。

●Windowsの場合

Windowsマークのスタートアップから、
[Windowsアクセサリー]を選択すると、
その中に[メモ帳]があります。

メモ帳

とてもシンプルな機能で、文章を入力することだけに
特化しているという印象です。
画面もとてもシンプルです。

メモ帳の画面

例えば、Wordなどの他のアプリケーションで
入力した文章をコピー、[メモ帳] にペーストして
プレーンテキスト(装飾やタグなどがないテキスト)に
するときに利用しています。

Windowsが初期の段階からある[メモ帳 ]は、
とても軽いアプリケーションですので、
他のアプリケーションと一緒に立ち上げていても
動作にほとんど影響しない点がよいと思います。

●Macの場合

Finderをクリックし、左側の[アプリケーション ]を
クリックして表示されるアプリケーションの中に、
[テキストエディット]があります。

テキストエディット

こちらも、Windowsの[メモ帳]同様に、
とても軽いアプリケーションです。

テキストエディットの画面
[テキストエディット]は、Windowsの[メモ帳]よりも
多くの機能を搭載しています。
文章作成やテキストの編集だけでなくと、
スタイルの設定、スペルチェック、表やリストの作成、
グラフィックの読み込み、HTML の編集、
音楽やムービーファイルの挿入までできます。

詳しくは、Mac用テキストエディットユーザガイド
https://support.apple.com/ja-jp/guide/textedit/welcome/mac
を参考にしてください。

Mac用テキストエディットユーザガイド – Apple サポート (日本)
Macのテキストエディットを使って、標準テキスト、リッチテキスト(.rtfd)、およびHTML書類を作成および編集する方法について説明します。
support.apple.com

ご紹介したWindowsの[メモ帳]やMacの[テキストエディット]は、
文章を作成するという作業では十分な機能があります。
使用感も軽く、他のアプリケーションに影響も
ほとんど与えないので、おすすめできます。

文字数カウントができるテキストエディタ

レポートを作成するときに、あるいはBBSなどで
投稿するときに文字数制限があることがあります。
こんなとき文字数カウント機能があれば便利ですが、
Windowsの[メモ帳]にはそのような機能はありません。

Wordには文字数をカウントする機能がありますので、
Wordにコピー&ペーストして数を数えるという方法もありますが、
それでは2つのアプリケーションを開くことになってしまうので面倒です。

※Wordの文字数カウントについて
・改行記号やページ区切り、範囲の指定方法などが
文字数カウントを左右するようで、若干誤差が出ることがあります。
・[文字カウント]機能で文字数をカウントする方法
(全体をカウント 、範囲を設定してカウント、ページをまたいで選択してカウント)
では文字数が違ってくることがあります。

実は、以前レポートをWordの文字数カウントで提出したのですが、提出先が実施した文字数カウント結果と違いがあり 、 数えなおすように言われたことがあります。
数文字分ではありますが、なぜ違ってしまうのか悩んだことがありました。

Macのテキストエディットは、script(Windowsのマクロのようなもの)を
追加すれば文字数カウントができるようになりますが、
それも少々面倒です。

そこで、私が使っている文字数カウント機能が
備わっているWindowsとMacそれぞれの
テキストエディタ(フリーウェア)をご紹介します。

●Windowsの場合

私はWindowsでは、Meryというフリーウェアを利用しています。
高機能でありながら、動作が軽いので
負担にならないのは[メモ帳]同様です。

もう1点よいと思うところは、以下のサイトから
ダウンロードして解凍するとそのまま使えるということです。
インストールするタイプのプログラムではないので、
Meryフォルダを好きな場所においておくことができます。
また、マクロ機能の追加もその中のMacroフォルダに
入れるだけという簡単なものです。
(マクロによっては後で説明します 。)
MeryをフォルダごとUSBドライブに入れて
持ち運ぶことも可能です。

・Mery公式ページ(haijin-boys.com)

MeryWiki
フリーのテキストエディタ「Mery」を公開しています。
www.haijin-boys.com

以下のダウンロードサイトからもダウンロードできます。
・Mery(窓の杜)

「Mery」フリーの高機能テキストエディター – 窓の杜
Meryのダウンロードはこちら  プラグインやマクロも利用できる、Unicode対応の高機能かつ多機能なテキストエディター。拡張子別の色分け、単語補完、正規表現対応の検索・置換・GREP、さらにキーカスタマイズやカラー印刷など、テキストファイルを快適に編集するための便利な機能が数多く搭載されており、原稿執筆やソースコードの編集など幅広いテキスト編集に対応する。また、レジストリを使用しないため、USBメモリなどで持ち運ぶことも可能だ。プラグインには、指定した条件をもとに編集中のテキストを階層表示できる“アウトライン”や、編集中のHTML ファイルを内蔵Webブラウザーでプレビューできる“Webプレビュー”などが用意されている。アウトラインは標準で同梱されており、Webプレビューなどは作者ページにて公開されている。マクロエンジンにはWSHが採用されているため、VBScriptやJavaScriptでマクロを記述することが可能。
forest.watch.impress.co.jp

・Mery(Vector)

Meryの詳細情報 : Vector ソフトを探す!
簡単・便利!シンプルなテキストエディタ
www.vector.co.jp
Mery

操作画面は、以下のような画面です。

Meryの画面

画面のように、文字数をカウントしたい部分を選択すると、
下部に文字数が表示されます。
(上記の画面では134文字(5行)と表示されています。)
文字数カウントのマクロを追加すると、
全体をもっと詳しくカウントすることもできます。

※参考:文字数カウントのマクロを追加する方法
Mery公式サイトのwikiページである以下のURLから、
左側のメニューの[マクロライブラリ]をクリックし、
[文字数カウント]をクリックして表示されるページの
ソースコード欄から文字カウント.zipをダウンロードします。
文字カウント.zipを解凍して、孫フォルダの中身を
MeryのフォルダにあるMacroフォルダの中に入れるだけです。

・文字数カウントマクロの使い方
上部メニューの[マクロ]をクリック、[選択]をクリックして
表示されるマクロの中から「文字数カウント」を選択します。
あとは、上部メニューの[マクロ]をクリックして、
[実行 文字数カウント.js]をクリックすると、
以下のような画面で結果が表示されます。

Meryの文字数カウント機能

Mery公式ページのマクロライブラリや
プラグインライブラリを利用して、自分好みに
カスタマイズもできます。

●Macの場合

Macでは、CotEditorというアプリケーションを使っています。
CotEditor (MacのApp Storeからもダウンロードできます)

CotEditor -Text Editor for macOS
Text Editor for macOS
coteditor.com
CotEditor

CotEditorは、入力している状態で
リアルタイムに文字数をカウントしてくれます。
以下の画面の下部に、
「行数5 文字130 位置130 行5」
と記載されていますが、これらがリアルタイムに表示されるため、
文字数を見ながら入力を進めることができて、とても便利です。

CotEditorの画面

文字数カウントにをもっと詳しく見たい場合は、
上部メニューの[CotEditor]をクリックし、
[環境設定]を選択します。
その中の「一般」タブにある「改行コードを文字としてカウント」を
チェックするかどうかを選択することができますので、
改行コードを除いた文字数カウントもできます。

CotEditorの設定画面

また、CotEditorは編集を逐次自動で
バックアップする機能が備わっています。
突然の強制終了に見舞われても安心というところも
大きいメリットのひとつです。

メモ帳機能はどのように使うのか

これまで説明してきたように、メモ帳機能は、
・ブラウザのフォームなどに投稿する前の原稿作成
・文字数制限のあるレポート原稿 の作成
に便利に利用することができます。

また、卒業論文などを作成するときには、
・参考文献メモを保存しておく(文献名と内容などをざっと入力)
・論文に引用する文章をベタ打ちする(後で論文にコピー&ペーストで挿入)
・Wordのエラーなどで文章の修飾をやり直しの際に、一旦プレーンテキストに置き換える
等にも使えます。
ここで紹介したアプリケーションは、
いずれも軽い動作でメモリをそれほど消費しませんので、
パソコンの動作が最近重くてとお悩みの方の
テキスト編集ツールとしてもおすすめできます。

授業のBBS(掲示板)に投稿するときにブラウザが落ちてしまって、せっかく入力していた文章が消えてしまったということがありました。泣くに泣けない。また入力しなおすモチベーションを作るのが大変でした。ブラウザのフォームに長文を投稿するときは、メモ帳機能を利用するのが便利ですよ 。(というか、本当に泣けちゃうので是非そうしてください!)
次回は「(8) 画面キャプチャの方法を知る」です。お楽しみに。


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