新入生のさとうさんから届いたメールには、
Wordで作った書類が5件添付してありました。
今回は5件だからまだいいけれど、
もっと多いときには添付するほうも、
受信したほうも作業が面倒ですね。
こんな時は圧縮の機能を使うと便利です。
今回は圧縮の方法と、そのファイルを解凍する方法を説明します。
●パソコンで学ぶために最低限整えたい10のこと
(1) タスクバーによく使うアプリを固定する(掲載済み)
(2) 専用フォルダーをつくる(掲載済み)
(3) ファイル名の付けかた(掲載済み)
(4) バックアップを自動化する(掲載済み)
(5) クラウドサービスを利用する(掲載済み)
(6) USBドライブは補助的に(掲載済み)
(7) メモ帳機能を使う(掲載済み)
(8) 画面キャプチャの方法を知る(掲載済み)
(9) 圧縮と解凍ツール
(10) Acrobat Readerのインストール
WindowsやMacで標準にできる圧縮と解凍
WindowsもMacも圧縮と解凍ができる
アプリケーションが備わっています。
いずれもZIP形式の圧縮となります。
●Windowsの場合
圧縮:圧縮したいものを右クリックで「送る」をクリック、圧縮(zip形式)フォルダーを選択
解凍:解凍したいものを右クリックで「開く」、中のファイルまたはフォルダーを zip フォルダーから新しい場所にドラッグ
詳しくは、以下のMicrosoftサポートページで確認してください。
ファイルを zip 圧縮および解凍する(Microsoftサポートページ)
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/14200/windows-compress-uncompress-zip-files
●Macの場合
圧縮:圧縮したいものをControl キーを押したままクリック、
または2 本指でタップし、表示されるショートカットメニューから「圧縮」を選択
解凍:zip ファイルをダブルクリック
詳しくは、以下のApple サポートのページで確認してください。
macOS Sierra: ファイルやフォルダを圧縮する/展開する(Apple サポート)
https://support.apple.com/kb/PH25411?viewlocale=ja_JP&locale=ja_JP
※OSによって操作が異なることもあるため、使用しているOSのサポートページを確認してください。
パスワードつきの圧縮を行う
ZIP形式の圧縮を、パスワードを設定して
行うことができるフリーウェアがあります。
セキュリティを重視しなければならないときなど、
パスワードつきで圧縮して送付するほうがよいでしょう。
パスワードつきの圧縮ができるフリーウェアは
多く存在していますが、ここでは一例をご紹介します。
●Windowsの場合
Windowsで圧縮解凍するソフトでよく利用されているのは、
Lhaplus(ラプラス)です。
圧縮も解凍もできます。
Windowsの多くのバージョンで動作します。
(動作OS:Windows 10/8/7/Vista/XP/Me/2000/NT/98/95)
Vectorや窓の杜でダウンロードすることができます。
Lhapus(窓の杜)
http://forest.watch.impress.co.jp/library/software/lhaplus/
Lhaplus(Vector)
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se169348.html
インストール時に表示される、以下の初期設定の画面があります。
(A)ショートカット:
デスクトップ(解凍)とデスクトップ(圧縮)をクリックすると、
デスクトップ上にショートカットアイコンを作ることができます。
このアイコンにフォルダー(あるいはファイル)を
ドラッグするだけで圧縮や解凍が簡単にできるようになります。
また、スタートメニューをチェックして、
スタートメニューに入れておくこともできます。
ショートカットの作成をチェックすると、
以下のようなアイコンがデスクトップ上に作成されます。
(B)コンテキストメニュー:
ファイル上で右クリックして表示されるメニューに
解凍や圧縮を表示させたいときは、これをチェックします。
このアイコン上に、フォルダーやファイルをドラッグすると
圧縮や解凍が簡単にできるようになります。
なお、いつもパスワードつきの圧縮しかしない場合は、
上記のアイコン設定を以下の手順で変更することによって、
フォルダーまたはファイルをドラッグすると、
毎回パスワード設定画面が表示されるようになります。
※参考:Lhaplus圧縮アイコンにフォルダーやファイルをドラッグしたときにパスワードつき圧縮をする方法
(1)Lhaplus圧縮アイコンをダブルクリックします。
(2)以下のような設定画面が表示されたら、
[詳細設定]をクリック。
(3)以下のような画面が表示されるので「圧縮設定2」タブをクリック。
(4)パスワードを設定するをチェックします。
パスワードを入力するときに「*****」のように見えないように
マスクするかどうか、これまでに入力したパスワードを
ドロップダウンリストに表示するかどうかを選ぶことができますので、
任意に設定します。
設定したらOKを押すと、デスクトップ上の
圧縮ショートカットにドラッグするだけで、
パスワードを毎回たずねてくれるようになります。
●Macの場合
Macの場合、パスワード設定ができる圧縮アプリケーションとして
多く利用されているものに、WinArchive Liteがあります。
無料版は4桁の数字をパスワードとして設定できます。
有料版にすればあらゆる文字をパスワードに設定できるようになります。
今回は無料版で説明します。
以下のURLからiTunes経由で、あるいはApp Storeで「WinArchiver Lite」で検索をしてダウンロードします。
WinArchiver Lite(App store)
https://itunes.apple.com/jp/app/winarchiver-lite/id414855915?mt=12
WinArchiver公式サイト
http://tidajapan.com/macwinzipper
インストールができたら、Dockに入れておくと便利です。
圧縮したいフォルダーやファイルをDockにある
「WinArchiver Lite」のショートカットにドラッグすれば、
パスワードつきで圧縮することができます。
※パスワードを入力しなければ、パスワードなしの圧縮もできます。
WindowsとMac間における圧縮ファイルのやりとり
WindowsとMacの間で圧縮ファイルをやり取りしていると、
時々解凍したファイル名が文字化けしてしまうことがあります。
参考までに、この文字化けを回避できる
アプリケーションがありますのでご紹介します。
それぞれのアプリケーションの利用方法は、
公式サイトをご覧いただくか、検索して確認してください。
●Windowsで作成したファイルをMacで解凍する場合
The Unarchiver
https://itunes.apple.com/jp/app/the-unarchiver/id425424353?mt=12
●Macで作成したファイルをWindowsで解凍する場合
Explzh for Windows
http://www.ponsoftware.com/